海外赴任や海外留学だけではなく、海外旅行のときにも現金を持って出かけると思います。現金を持って海外へ入国するときには、持込金額に制限があるので没収されてしまうことがあります。

お金を持って国境を越える

現金、もしくはトラベラーズチェックなどを持って国境を越えると、輸入・輸出とみなされます。日本の場合は100万円、アメリカの場合には1万アメリカドル(2015/8の価格だと120万円強)、ユーロ圏では1万ユーロ(同135万円強)を超える場合には、税関に申告が必要です。

しないで越境すると密輸とみなされて没収されて罰金、懲役刑などを受けてしまう場合があります。

マネーロンダリングをさせないため、国際的に厳しくなってきているようです。隠れて持ち込み・持ち出しをすると、金額までは分からないまでも、保安検査で分かるようです。参考ブログ:『現金はX線検査で見つかります』(札幌の不動産屋日記)

空港の預け入れ手荷物の中に入れるのは、トラブルの元ですから絶対に止めましょう。『TSAロックに潜む危険』でも書いているように、空港職員が盗んだりということもよくあります。日本人は貴重品を入れることが多いようで、狙い撃ちされているかもしれません。

税関手続きを甘く見てはいけません!

外務省の海外安全情報ホームページにも注意が出ていました。現金だけではなく、楽器、パソコン、カメラその他、気をつけたほうが良い物品について書かれています。出典:『税関手続きを甘く見てはいけません!』海外安全情報ホームページ(2014年11月)

注意喚起されているのは以下のようなものです。

  • 楽器(EU加盟国)
  • ブランド品や楽器,撮影機材など高価な物品
  • 現金
  • タバコ
  • パソコン,カメラ,ビデオカメラ,その他
  • ワシントン条約やその他の法令による規制

楽器は、ときどき音楽家が高価なバイオリンを没収されたと話題になります。2013年11月から、規則が改正されてEU域内に持ち込むことができるようになったようですが、実際のところ現在どうやって運用されているのはわかりません。

 

日本の税関

日本から出国するとき、日本に入国するときには、100万円以上の現金、小切手(トラベラーズチェックを含む)、約束手形を持っている場合には申告が必要になります。申告しなかった場合の法定刑は5年以下の懲役、500万円以下の罰金だそうです。

外貨は日本円に換算して申告するため、外貨であっても申告が必要です。

小切手(トラベラーズチェックを含む)というのは、あまり縁がないので分からないのですが、自分が発行できる小切手は含まれない、ですよね。たぶん。使うことはないかなと思いつつ、日本に一時帰国をした際にも小切手帳は持って行きましたが、サインも金額も書いていない小切手がどう扱われるのか、ちょっと調べても分かりませんでした。

入国時、出国時ともに申告が必要です。また、現金だけではなく、海外ブランドの製品は出国時に申請をしておかないと再入国時に輸入とみなされる場合があるようです。僕は縁がありませんが、ブランドバッグやブランドウォッチ、ジュエリーなどは注意が必要らしいです。

申告書類のあるページ:出国時の税関手続

 

アメリカの税関

アメリカでは、10000米ドル以上の現金もしくは有価証券を持ち込む場合には申告が必要です。トランジットでそのまま外国に出る場合にも申告が必要になります。アメリカの出国時には税関検査・出国手続きがありませんので、入国時だけです。

同時に、アメリカ滞在にかかる費用を払えることを証明しなくてはいけません。日本人の旅行客であれば、滞在ホテル名を言えという以上のことを要求されることはないかもしれませんが、入国審査に異常に時間がかかっている他国の人を見かけることもありますので、ビザステータスによっても違います。

初めてJ-1ビザで入国した際にも、滞在先を聞かれてJ-1ビザ(パスポートに貼付されています)を提出し、DS-2019(交換留学プログラムの書類)を提出しただけでした。2回目以降も僕は同じでしたが、人によっては、滞在費用の追加書類を求められたという話も聞いたことがあります。

追加書類というのは、銀行の口座残高証明書だったり、大学から支払われる滞在費用だったりします。大学から支払われる滞在費用は、DS-2019にも記載されていますがDS-2019のもでは不十分だといわれることもあるようです。その場合、アメリカ出国前に一筆貰っておかなくてはいけません。次回出国することがあれば、銀行の残高証明書を持っていこうと思います。

参考ページ

入国時とトランジットは、提出書類は同じものでFinCEN 105です。

没収された現金を取り戻せたというブログがありました(参考:ameblo.jp/etaka16/theme-10029827282.html)が、2010年に「方法を書きます」と書いてあるだけで中身がありません。定型的な書類ではなかったようです。

 

EU加盟国の場合

ドイツのページを参考に出しますが、EU加盟国では1万ユーロを超える現金・トラベラーズチェックを持ち込む場合、持ち出す場合には申告が必要になっています。EUは日本やアメリカとは違う制限が多いので、日用品以外の高級品を持っている場合には気をつけたほうが良さそうです。パソコンも課税されることがあるとか・・・。

ルール上は、総額で430ユーロ以上の物品を持ち込む場合には税関に「一時輸入」の申告が必要なようです。パソコンだけではなく、カメラも危ないですね。バッグや貴金属も。

参考ページ

「価値の高い日用品」についても書かれていますので、確かにパソコンなど大きめで目立つものは無申告では引っかかるかもしれません。

イギリスの場合

イギリスはルールが違って、Q&A集には無制限だという回答(教えてGoo:「持ち込み上限金額について、教えてください」3990802)がありましたが、ルールが変わっています。

現在は、EU市民であれば無制限ですが2007年6月以降、現金、トラベラーズチェックなどを合計して1万ユーロを超える場合には申告が必要になっています。1万ポンドではなく1万ユーロです。罰金は5000ポンド以下で、ユーロ建てではありません。EU加盟国なのにユーロを導入していないからだと思われます。

参考ページ

 

現金には関税はかからない

現金を持ち出し、持ち込むのには申請は必要ですが、関税はかかりません。無申告だと没収されたり刑事罰に問われる場合もあるので、現金自体に後ろ暗いことがなければ申告しておいたほうが良いですね。

 

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