アメリカの非移民ビザの中では、J-1は取りやすいと言われているようです。最近ビザの更新手続きをしたので、あれこれ書いておきます。過去に問題を起こしたことがなければ、書類さえ整っていれば不承認となることは稀だと思いますが、申請したときは僕も心配であちこち検索して回った覚えがあるので、読んで安心していただければと思います。同じビザを継続する場合には、郵送の手続きもありますが今回はビザが切れてから1年以上経過していたため、面接を選択しました。

当ページの情報はできる限り正確を期していますが、間違いがあっても責任は負いかねます。間違い・変更点などがあれば教えて頂けると嬉しいです。改訂させていただきます。

アメリカのビザ

ビザの申請のノウハウは有料サービスも含めてインターネット上にたくさんの情報が溢れていますが、ルールは年々変わっていきます。インターネット上の情報は更新していなくても消えずに残ってしまいますので、(ここも含めて)古い情報は既に変更されているかも知れないということを念頭に置いてください。ここに書いてあることは、2012年に新規申請、2015年に更新したJ-1ビザの話です。

また、必ず米国大使館のビザサービスページと照らしあわせて確認してください。詳細情報は同ページからリンクされていますが見つけ辛いので、ビザの申請関連ページのリンクを貼っておきます。

米国ビザ申請

ビザの種類、申請方法などについての詳細が記載されています。申請にはユーザー登録・ログインが必要になりますが、情報を見るだけなら必要ありません。

 

以前と変わったこと

  1. 申請時期・申請場所によると思いますが、予約が取りやすくなっていました
    • 次の日には予約が取れました。これなら、郵送でのビザ更新対象なら郵送でやってみようと思えます。
  2. ウェブサイトのエラーが減りました
    • すごくうれしい点です。前は、繋がらない電話窓口に何時間電話を掛けたことか・・・
    • 今回は、一回でエラーなくできました
  3. DS-160(ビザの申請書類)の質問項目が増えていました
    • 最後に、アメリカ国内で身元を証明してくれる人を2人書く必要ができました
  4. 大使館・領事館での手荷物預かりに制限がかかっています
    • カバン・バックパック・スーツケース等の預かりが不可になっています。
    • 泊りがけで行くなど荷物がある場合にはホテルに預ける必要があります。もしくは駅のコインロッカーですが、コインロッカーってなかなか空いていないので大変です。

 

ビザの基礎知識

ビザは、ウィキペディアのエントリーによると、

査証(さしょう)又はビザ(英: visa、仏: visa、露: Виза、西: visa、中: ??)とは、国が自国民以外に対して、その人物の所持する旅券が有効であり、かつその人物が入国しても差し支えないと示す証書である。多くの国では入国を保証するものではなく、入国許可(上陸許可)申請に必要な書類の一部となっている。大多数の国が同様の制度を運用しているが、同時に一定の条件内で査証免除が行われている場合が多い。


出典:『査証』 ウィキペディア(最終更新 2015年3月14日 (土) 02:54) 下線は管理人による改変

となっています。よく混乱するのですが、「ビザ」は入国許可証であって滞在許可証ではありません。

入国したときに発行されるI-94という書類があり、こちらには滞在許可の日付が書いてあります。以前は、パスポートにステープラーで止められた小さな紙片で、なくす危険があったのですが、2013年5月から電子化されました。

入国したら、必ずすぐに確認する必要がありますアメリカ国土安全保障省のウェブサイトで確認できます。

Admission (I-94) Record Number: ***********

Most Recent Date of Entry: YEAR MONTH DAY

Class of Admission: J1

Admit Until Date: D/S

Details provided on the I-94 Information form:

名前、生年月日、パスポート情報

下線のある「Admit Until Date」は、多くのビザの場合では「D/S(Duration of Status:D/S)」となっているはずですが、万一違う場合にはそこに記載されている日付が滞在期限になり、それを超えると不法滞在になってしまいます。

ここに「D/S」と書いてあれば、それぞれの滞在許可書類(J-1の場合にはDS-2019)の期限が適用されますので、DS-2019を必要に応じて更新していけばビザが切れたとしても不法滞在にはなりません。

ただし、ビザは入国許可証であるため、ビザが切れた状態で出国してしまうと再入国できません。カナダ・メキシコへの観光旅行の場合には例外のようですが、怖くて試していないので知りません。

 

Jビザ(交流訪問者ビザ)

Jビザは交流訪問者といわれるカテゴリーの米国ビザです。「教育、芸術、科学の分野における人材、知識、技術の交流を促進するためのビザ」とされています。大学院生、ポスドク、研究者、レジデント、などが取得するビザです。F-1ビザでもリサーチアシスタントはできるようなので、どう違うのかは分かりませんが、Jビザの場合には、同行家族(J-2)も申請して許可されれば就労できます。J-1の収入以上にはなれないという規定があるはずですが、就労先の制限がありません。

また、ビザの新規申請時、更新時に、「2年ルール:the Exchange Visitor Two-Year Home-Country Physical Presence Requirement」というものがつく場合があります。これは、政府の資金援助が入った場合につく制限で、これがついている場合にはJビザを申請したプログラム(大学などでの活動)が終わった後、母国で2年以上(出国している時間を除いて)過ごした後にしか新しく米国ビザを取ることが出来ない、という制限です。

アメリカ滞在中にこの制限を外す(waiver)申請をすることができるようですが、僕のビザにはついていないので分かりません。特に前回と変わりなく更新しただけなのについた、という人も回りにいますので、条件は良く分かりません。

 

Jビザの申請手続き

米国大使館のページに詳しく書いてありますが、大まかに書くと

  1. 受け入れ先をみつける
  2. DS-2019を入手する(2015年以降、少し書式が変わっているようです。)
  3. SEVISに登録してSEVIS登録費用を払い、I-901を入手する
  4. オンライン非移民ビザ書類作成ページでDS-160を作成する
  5. ビザ申請のページでIDを作り、ビザ申請手数料を払って予約を取る
  6. 面接に行き、パスポートが返送されてくるのを待つ

という流れになります。最初に申請したときには、5)のビザ申請ページにバグがあり、僕は予約が取れず、いろいろ試してもだめで何時間も(6~7時間か、もっと?)かけて電話しました。電話が良く途切れて途切れると初めからになったり、日本語対応なのに日本語がほとんど通じなかったりで(英語対応を選べば良かったのかもしれませんが)、泣きそうでした。今はウェブサイトが改善しているようですが、場合によっては電話する必要があるかもしれません。

知らないうちに、LIVECHAT機能が付いていました。今回は使う必要がなかったのですが、試した方が居られたら教えてください。以前、スカイプ機能は試してみて全く役に立たなかったのですが、今は分かりません。

米国ビザ申請:問い合わせ

 

ビザの申請料金支払い

ビザの申請料金を払うときには、注意が必要です。なぜなら、支払う際に「誰が支払ったかを紐付けしていない」ので、支払い番号をなくすと、もう一度支払う必要があるからです・・・

カードで支払う場合には、

このような確認画面が出てきます。この画面に出てくる番号は申請に必要な番号ではありません。必要なものは、「次へ」を押した後に出てくる「受付番号」です。名前が同じなので間違えてしまいがちです。後で必要になる「受付番号」には、下の画像のように注意書きがついています

その後、ビザ申請を行っていた予約ページに戻ってきて、この「受付番号の確認」が表示されます。これをなくすと支払いからやり直しです。(このページには遅れると書いてあるだけですので、何とかなるかもしれません。ただし、面接の予約に番号が必要になりましたので、面接の予約が取れませので。問い合わせてみる必要があります)

僕も気づかずに、先へ進んでしまったことがありました。ただ、まだ間に合います

このページは、単純なつくりになっていて、「戻る」を押せば再表示できます。また、ブラウザの履歴から表示させたり、URLを入力すればやはり元の通り表示できます。大使館・領事館で、支払い情報とつき合わせているのでしょう・・・意味がないですね、この数字。ただ、申請には必要ですので、必ず書き留めるか、印刷する必要があります。「ページの保存」では以前は不可だったような気がするのですが、今試したら中身が保存されていました。変わったのかもしれません。

 

Jビザの面接

係員の指示に従っていれば、特に問題なく担当者のところまでたどり着けます。大きなバッグの持ち込み・預け入れともに不可ですが、セキュリティチェックのところにはいくつか中くらいサイズのバックパックが預けられていました。小さいブリーフケース・ビジネスバッグは持ち込みしても大丈夫のようです。

面接は、東南アジア系の人はいろいろと長い間聞かれていましたが、J-1ビザの申請はあっという間に終わりました。何人にも聞いたことがありますが、ほとんどの人は同じだったようです。人によって違いますが、面接が日本語の場合もあります。

僕が受けた質問は、

「どこへ行くの?」 『まるぺけ大学です』

「何をしにいくの?」 『研究です』

「何の研究をしに行くの?」 『なになに病の。』

「じゃあ、がんばってね。指紋要るからそこに手を乗せて」

で終わりだったと思います。「アメリカに結婚しに行くつもりじゃないか」などいろいろ質問されたという人もいましたので申請を受ける側が気にしているのは、

  • 不法就労しないか
  • プログラム終了後に不法滞在しないか
  • 日本へ帰国する意思があるのか

の3点だと思います。J-1の場合、貰う給料は「サラリーではなく、生活支援費用」という建前になっているので、「働きに行く」と言っては駄目だと聞いたことがあります。あくまで「研修」「研究」「トレーニング」と答える必要があるようです。僕が申請したときには、翌営業日には発送されて3日目くらいには届きました。以前は、レターパック500(今のレターパックプラス)を自分で用意して持っていく必要があったのですが、今は不要になっています。

 

アメリカ入国

アメリカに入国するときには、DS-2019とパスポート、ビザが必要です。ビザはパスポートにこのようなシールが貼られていますので、まず失くすことはありません。ビザの更新など、何かでビザ番号が必要になった場合には、画像ではぼかされている右下の赤い部分の番号のことです。(写真はJビザではありませんが、基本的には同じです。)publicdomain by Shujenchang

アメリカに入国するときに、持っているチケットが片道切符だと怪しまれて(ビザを持っていても)止められるといわれる場合がありますが、帰りのチケットを見せるように言われたことは今までにありません。ただ、片道切符よりも安売りのチケットの場合は往復のほうが安く手に入りますので、往復チケットを買って、復路は破棄しました。

注:格安航空券の場合、復路を破棄するということにはリスクが伴います。購入時に途中の旅程を使わなかった場合、正規運賃との差額を請求するという契約になっているからです。「格安航空券 復路破棄(もしくは復路放棄)」で検索するといろいろ出てきます。自己責任でお願いします。

 

カナダ・メキシコでの更新手続き

ビザの更新は、アメリカ国外で行う必要があります。原則は日本で行うのですが、他の国でも行うことが出来ます。カナダとメキシコへは、ビザが切れた状態で出国しても30日以内の旅行であれば入国できる制度(Automatic Visa Revalidation)があります。ただし、ビザの更新申請を行った場合には適応されないので、書類の不備があればアメリカへ入国できません。

カナダでのビザ更新が出来なくなったという話もありましたが、今年になって更新した人の話を聞きました。又聞きですので、真偽はわかりません。日本では外国人が申請していますので、日本人が外国で申請することも出来るはずです。メキシコは治安に問題があると思われますので、もしも試される場合にはカナダが良いでしょう。ただ、ビザの申請は母国で行ったほうが簡単ですので、僕は日本に帰国して更新しました。

これに関しては、

に出ていますが、このアップデートが何が新しいのか良く分かりません。I-94の紙は廃止されていますがそれについてはどこにも記載されていません。

 

入国時などに気をつけること

アメリカへの入国時、J-1の場合DS-2019が同時に提示されない場合は無効です。また、入国後も(まずないと思いますが)滞在許可を確認された場合に、同様に有効なDS-2019を提示できない場合には不法滞在とみなされる危険があります。したがって、原理的には常にDS-2019を携帯する必要があります。

預け入れた荷物の引き取りは、入国審査後ですので、預け入れ荷物に入れると最悪強制送還されますのでお気をつけください

また、J-1を持って入国する場合、DS-2019だけではなく、ビザを取得するのに必要だった書類一式(収入証明、支払い証明など)を提示するように求められる場合があるそうです。外国人の入国は、権利ではありません。僕は求められたことはないですが、ビザ申請時の書類一式をビザと一緒に携帯したほうが良いそうです。

 

他に気をつけること

ビザを申請するときには、

  1. 米国に親戚が住んでいるかどうか
  2. 最近の海外・アメリカ渡航歴
  3. 今までにビザを取ったことがあるか

を記入する必要があります。

特に、2番目と3番目が鬼門だと思います。

2番目は、頻繁に海外渡航する人は良いのですが、しない場合、古いパスポート、古い記録を探さなくてはいけません。また、渡航先の国家・地域によっては、不利益がないとは限りません。(知りません)

3番目もかなり大変です。幼少期に同行家族としてアメリカに居た場合などは、当時の書類を探さなくてはいけません。

ただ、これらの項目は「知りうる限り」の情報でよいのですが、間違い・嘘を記入したらどうなるか分かりませんので、できるだけ正しく記入したいものです。

 

 ネット上のQ&A

最後に、Yahoo!知恵袋に載っていた役立ちそうな質問を載せておきます。

ビザ全般に言えることですが、入国可否は大使館・領事館は関係なく、「入国時の担当者のそのときの判断」です。誰かが成功した事例が他の誰かにも適応されるわけではありません。無用なトラブルを避けることが大切です。

July 2017
Mo Tu We Th Fr Sa Su
26 27 28 29 30 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 1 2 3 4 5 6

ログイン(DISQUS/Facebook/Twitter/Google)なしでもコメントでき、その場合管理人の承認後表示されます。