Yahooニュースをうろうろしていたら、数日前に投稿された「特許を取得したスタートアップ企業は成長の確率が25倍高いというMITの研究について」という記事を見つけました。ここで紹介されている元記事から辿って、元の論文(Where is Silicon Valley?)を斜め読みしました。最新号のサイエンス誌(2015/2/6号、Volume 347 Issue #6222)に載っています。サイエンス誌といえば日本語版抄録があるので、探してみたのですが残念ながらありませんでした。掲載欄がPolicy forumというところで、普通の研究論文が載るところではないからではないかと思います。内容は、カリフォルニアを拠点に設立された会社のその後を追って成功したものの特徴を割り出し、可能なら今後設立される会社の成功確立を出す計算法を考えた、という趣旨です。

「カリフォルニアを拠点」というのに2種類あって、カリフォルニアで会社を設立し活動した、ものと、デラウェア州で会社を設立してカリフォルニアで活動した、という2つを解析しています。知らなかったのですが、デラウェア州というのは会社を設立するのに非常に有利な土地で、大きな会社のランキングであるフォーチュン500にノミネートされる会社の半分、上場企業の多くがここで設立されているということです。日本と違ってアメリカは州ごとの法律が大きく違うので、登録する州が違うと大きく違うようです。

解析は、ロジスティック回帰分析で要素を検討しています。解析した結果では、デラウェア州で設立された会社の成功率は25倍以上で、さらに特許を持っていた場合は200倍になる、というものでした。他にも、会社名を工夫したり、ロゴを作ったりしてあると成功しやすいということです。前半部分のデータでは83万件の会社のうち成功者は501件ですので、200倍だからといっても確立は低いです。

成功するための準備をしっかりしたかどうか、という意味でしかないと思いますが、こういう結果が一度出てしまうと、5年後にもう一度研究したら、そこだけは対策する企業が増えていてだいぶ違う結果が出そうです。それでも評価されている項目がしっかりできている企業のほうが成功しそうではありますし、できていない企業は融資を受けられなくなっているかもしれませんね。成功の定義はIPOもしくは上場として調査しているので、日本で同じような調査があったらどのような結果になるのか、興味があります。

November 2017
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