研究者用に設計されたソーシャルネットワーキング(SNS)のResearchGate(リサーチゲート)に少し前から登録しています。

論文の著作権周りが気になりますが、使いやすいことは使いやすいと思います。

ResearchGate(リサーチゲート)

2008年に始まったサービスで、マイクロソフトの創業者、ビル・ゲイツ氏が出資しているのが有名です。

簡単な説明と、論文の著作権周りについて別の記事『研究者用ソーシャルネットワーク、ResearchGate』に書いています。

メールアラート

メール通知機能を消すこともできますが、メールが楽天市場のメール並み(かそれ以上)にたくさん来ます。通知されるのは、

  • フォローしている人が論文を出した
  • フォローされた
  • 自分の論文が引用された、(ある程度)読まれた
  • 自分の論文の共著者が新しい論文を出した

などのときで、必ず通知されるとも限らないのですが、論文が多ければ多いほど、アクティブな研究者であればあるほど、メールが大量に届く気がします。僕はResearchGateのメールは別フォルダへ直行させて受信通知が来ないように設定しています。

どういう状況でメール通知をするか設定できるので、いらないものは消しておくと良いでしょう。設定画面のアカウント設定→Notificationを開くか、メールについているunsubscribeリンクから設定できます。

論文をPDFでやり取り

前の記事でも書いていますが、論文をPDF形式でアップロードすることができます。アップロードする権限は共著者なら誰にでもあります。論文は(ほとんど必ず)出版社に著作権委譲を行っていますので、著者だからといって勝手に論文をアップロードするのはグレーゾーンだと思います。

インターネット接続環境があれば読むことができるオープンアクセスジャーナルの場合は、CreativeCommonsライセンスになっているものが増えてきています。その場合はアップロードすることに問題はほぼありません。

Natureグループなどの商業誌は論文の引用などに体系だった料金体系ができているので、アップロードするならそのつもりでやることをお勧めします。僕自身はアップロードしたことはないのですが、PDFファイルのやり取りは、

PDFファイルのリクエスト

ResearchGateを利用しているユーザーは、他のユーザーが共著者に入っている論文のPDFをアップロードするようにリクエストできます。リクエストがあると、共著者のうちResearchGateの登録ユーザーに通知が入ります。

知らない研究者にリクエストするのも敷居が低いのと、責任著者でなくても通知が来るのでリクエストを目にする機会が多いです。

PDFファイルのアップロード

ファイルのリクエストがなくても行うことができますが、PDFをリクエストされた論文のほうが需要が大きいのは間違いありません。誰がいつ論文のアップロードを行ったのかが記録されます。

アップロードすると、登録ユーザーなら(たぶん)誰もが読めるようになります。

ファイル送信

ファイルをアップロードして公開すると、論文が人の目に触れる機会を増やしますので、引用回数を増やすことができるはずです。

多くの場合は著作権的にグレーゾーンですから、自分がファイルを公開するのを避けたい場合もあると思います。その場合には、リクエストを送信してきた人に個人的にファイルを送信することもできます。

論文にコメントできる

論文に対してコメントを残して著者やその他の人とディスカッションする機会が得られます。著者がResearchGateに登録していることは多くないので、PLoSやeLifeのようなオープンアクセスジャーナルと比べるとコメントが少ないですが、論文にコメントできるシステムがあるのは貴重です。(そもそも、反論レターや論文内ディスカッション、学会等以外でコメントをする必要性・必然性は少ない気はしますが)

論文の統計情報

論文の統計情報を見ることもできます。基本的にはインパクト・ファクターを出しているトムソン・ロイターのWeb of Scienceと同じように論文が引用されたかどうかを確認できるツールですが、Web of Scienceよりも便利な機能がいくつもあります。

  1. 自分の論文の被引用回数を時系列グラフで見ることができる
  2. 論文で引用している論文の被引用回数が見やすく表示されている
  3. ResearchGate内で読まれた回数といつ読まれたかを見ることができる
  4. 自分の論文の場合、どこの研究者が読んだか見ることができる

最初の二つは、Web of Scienceよりも便利ではありますが、機能的には同等です。

最後の二つがResearchGateにユニークな機能です。ResearchGateの利用者がもう少し増えないと、読まれた回数データは信頼性が低いですが、なんとなく気になるデータです。どこの研究者が読んだか判るという点はResearchGateを利用する場合気をつけておかないといけない点です

アカデミックポストの募集・応募

おそらくResearchGateの収入源になりそうな機能がポスト(職)の募集・応募機能です。

募集を出せる身分ではないのでいくらかかるのかわかりませんが、おそらく商業誌に広告を出すよりは安く、分野別に選ばれた人にしか表示されないので望んだ人材が応募してくれる、かもしれません。

募集はそこそこあり、ポスドク(下っ端)だけではなくAssociate Professorの職も出ていました。

論文の統計情報

個人ページから見ることができる統計情報はこんな感じです。

リサーチゲートの統計情報画面文字・数値を一部改変しています

読者の情報

この画面の下に、誰が論文を読んだのかという情報も出てきます。設定しなくてもどこの研究者が読んだのかは表示されますが誰が読んだのかを見るためには、自分が読んだら相手に誰が読んだのか伝わるように設定しなくてはいけません。

恐らく、

  • 未設定の読者が読むと、国情報だけが伝わる
  • 設定している読者が読むと、施設情報も伝わる
  • 設定している著者の論文を設定している読者が読むと名前も伝わる

になっていそうです。設定していない読者が設定している著者の論文を読んだときに何が見えるのかはわかりません。

統計情報画面から設定できますが、統計情報画面から解除できません。個人設定画面のPrivacy SettingにあるReader Dataのチェックをはずすことで解除できます。

読まれた回数のデータ

読まれた回数は上のグラフで数値として出ていますが、ページの下には本文が読まれた回数と、どの論文が何回読まれたか、が表示されます。

読まれた回数が多いからどうだと言うことはなく、「なんとなく」知りたいデータでしかありません。それでも、他の競合論文や自分の他の論文と比べて注目度をなんとなく比較できます。

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