今年も年末が近づいて来ています。11月第4週木曜日の感謝祭(サンクスギビングデー)が過ぎると、町は一気に年末ムードに入ります。サンクスギビングデーを皮切りに年末商戦が始まり、アメリカの小売店は年間の利益の3分の1を11月末からの1ヶ月間で稼ぎ出すともいわれています。

アメリカに来る前はそんなの大げさだろうと思っていましたが、気づけば年末に向けて日用品を買い控えている自分がいます。

アメリカ年末商戦の流れ

11月第4週木曜日(2014年11月27日、2015年11月26日、2016年11月24日など)がサンクスギビングデーです。翌日金曜日(2015年11月27日)は「ブラックフライデー」と言われ米国で最大のセールとされています。

ブラックフライデーから3日後の11月30日は、「サイバーマンデー」でネット通販のAmazon.comやeBay.comなどが特にコンピューターやスマートフォンなど「サイバー」な製品を大々的にセールします。最近はセール期間を長くしてサイバーウィークとしてセールを続けていたりします。

その後はクリスマス商戦が始まり、日本と同じくプレゼント用品を中心に色々なものが安くなります。日本の大半の人と違ってクリスマスは大切な宗教行事なので、12月24日のクリスマス・イブは早めに店じまいして12月25日クリスマスは閉店という店が多いです。

一部の店を除いて閉店してしまうので、外食をするレストランが見つからなかったりします。日本で言う元日のようなものですが、アメリカでもクリスマスも営業する店が徐々に増えてきているようです。

クリスマスが終わると、「ボクシングデー」セールがあります。大抵はクリスマスの翌日、12月26日ですが店によって違う場合や、ボクシングデーセールはない店もあります。

ブラック・フライデー(Black Friday)

ブラック・フライデーというとなんとなくバブル崩壊前夜のブラック・マンデー(Black Monday; 1987/10/19)や世界恐慌を引き起こしたブラック・サーズデー(Black Thursday; 1929/10/24)を思い出してしまいますが、金融市場とは関係ない行事です。

1970年代から一般に広まってきた行事で、サンクスギビングデーと翌金曜日が休みになって人が集まることから元々買い物をする人が多かったところに、名前をつけて特別セールを行うようになったようです。

名前の由来は、「赤字(RED)」を「黒字(BLACK)」に出来る日という意味だといわれていますが、1960年代にひどい渋滞がある日という意味で使われた名前がセールにちなんで意味が変わってきたようです。

According to Taylor-Blake, the story of businesses getting "back in the black" on Black Friday doesn't start appearing until the 1980s. So the "back in the black" explanation was clearly a way to rebrand Black Friday with more positive connotations. It's worth noting that all of the historical predecessors for the modern Black Friday were negative events. One early "Black Friday" was on Dec. 6, 1745, when news of the landing in Scotland of Charles Edward Stuart, pretender to the throne, was publicized in London. "Black Friday" was also used to describe financial panics of 1869 and 1873. Despite that history, and the experience of the poor Philadelphia traffic cops, the commercial propaganda about "Black Friday" being connected to "black ink" (profitability) has obscured the true origins of the term. As always, watch out for etymythology!
出典:『The Origins of "Black Friday"』(Visual Thesaurus)

ブラック・マンデーのような意味で使われていたこともあるようです。

ブラック・フライデーのセールは店によりますが早朝から始まることもありますので、サンクスギビングデーが近くなるとセール品を運び込んで陳列を始めたりします。一応覆われているものの良く見るとわかる程度に隠されていて、買いに行こうかなと思わせる工夫です。

買い物客が殺気立って我先にとレジに列を作っていくのがよく報道されます。時々死者が出たりします。最近は、サイバーマンデーのようなセールが増えているので、相対的にお買い得度は下がっているような気がしてなりません。

サイバー・マンデー(Cyber Monday)

ブラック・マンデーの後にはサイバー・マンデーがあります。ブラック・マンデーは店舗でのセールがメインである(と思う)のに対して、サイバー・マンデーは主にネット通販でセールがある日です。

ウィキペディアによると2005年に始まったようです。Amazon.comやeBay.comなどのネット通販だけではなく、実店舗があるWalmartやTarget、Macy's、Searsなどの量販店もネット通販部門でセールを行っています。

Amazon.comは最近はサイバー・マンデーはそのままにして、その後に続く週を「サイバー・ウィーク」としてセールを続けています。

クリスマス・セール

サイバー・マンデー(サイバー・ウィーク)が終わるとクリスマス・セールになります。Amazon.comでは毎日日替わりでタイムセールをしているので、気になるものがあれば見ておくと出てくるかもしれません。良いものは数秒で在庫切れになったりします。

キリスト教徒が多いアメリカでは、クリスマス・イブは早く閉店してクリスマスの日は、商店が閉まっていることがとても多いです。都市部では開店する店が増えてきているようですが、日本のクリスマスと比べると閑散としています。

ハヌカー・セール

完全に店によりますが、ユダヤ教の行事であるハヌカーの名前をつけたセールを行っているところも(たまに)あります。

キスレーウ(ユダヤ暦の第9月)の25日から8日間祝う。宮清めの祭り、奉献の祭り(Feast of Dedication)、光の祭り(Festival of Lights)とも呼ばれる。 ハヌカーはキリスト教のクリスマスとほぼ同じ時期に祝われるが、この二つの祭日は起源も性格も異なる。近年はクリスマスプレゼントのようにハヌカーの期間中毎日子供に「ハヌカー・プレゼント」を与える家庭や、クリスマスツリーに似た「ハヌカー・ブッシュ」と呼ばれる常緑樹を飾る家庭もあるが、これらは伝統的なユダヤ教の習慣ではないため好ましくないと考えるユダヤ教徒も多い。
出典:『ハヌカー』(ウィキペディア 最終更新 2014/10/19 07:58)

ボクシング・デー(Boxing Day)

「拳闘」のボクシングと同じ単語ですが、こちらは「箱詰め」から来ています。

ずっと、棚卸しセールという意味だと思っていました。(州によっては、年末に持ち越す在庫に対して課税されます)

記事を書きながら調べてみると、クリスマスの翌日にギフト(クリスマス・ボックス)を雇用主が労働者に渡す日だったらしいです。(参考:Boxing Day』Wikipedia)

ボクシング・デー・セールは、ブラック・フライデー・セールよりも安く買える場合もあります。

いつが買い時か?

目玉商品として出されているものは、そのとき買うのが一番良いと思いますが、最初のセールで売れ残るとだんだん安くなっていくので、一年で一番安く買えるのは、ボクシング・デーだと思います。が、皆が安くなる時期を見計らっているので、お買い得になった途端にあっという間に売切れてしまいます。「欲しい値段になったときが買い時」です。欲張ると買えなくなります。

お正月セールのようなものはない(一部の店舗では元日セールをしていましたが)ので、ボクシング・デー・セール(基本は12月26日ですが、その後にセールしている店もあります)を逃すと通常価格に戻ってしまいます。

ヨーロッパからもブラック・フライデーから始まるクリスマス時期に買い物旅行に来るそうです。クリスマス飾りも楽しめる12月上旬~クリスマス前くらいが良いと思います。通信販売を利用する場合、クリスマスが近づくと到着が遅れることが増えるので要注意です。

サンクスギビングデーからクリスマス前にかけ、アメリカ人は帰省の時期で飛行機料金は上がり、空港は人でごった返します。(日本からの国際線は、パッケージ料金の場合アメリカ国内線よりも安く済んでいました)

2014年11月末には、シカゴ国際空港で保安検査前に1マイル(1.6km)の列ができてロビーから溢れたりしていました。(参考:A mile-long line and 3,000 flights canceled or delayed as travel woes strike』CNN.com) このときは特別で飛行機が遅れましたが、日本の空港と違って出発が近いからといって特別扱いされることはなく、置いていかれます

宅配の遅延

例年、クリスマス前はネット通販・テレビ通販が売り上げを伸ばしますので流通が追いつかず、荷物の遅配が普段より多いです。1週間くらい余分にかかったことがあります。昨年、下記ニューヨークタイムズ記事の写真を見て、この時期の遅配は諦めることにしました。

運がよければ予定通りに荷物が配達されますが、運が悪いと山の下のほうに転がっていきますから、荷物が減るまで発見されないという事態が起こりそうです。

 

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