GunControlMarch 2013

バラク・オバマ大統領が2016年1月5日会見し、銃規制強化に向けた政策を発表しました。毎年のように銃規制強化に向けて動いていましたが、オバマ大統領の任期最終年の今回、立法によらず、大統領令での銃規制強化を打ち出しました。

犯罪の被害者や遺族を招いての発表で生中継されていましたが、途中涙を流して手で拭う場面があり迫真の涙でした。

銃犯罪は喫緊の課題

銃犯罪への対策

銃犯罪を少しでも減らすために、販売者を免許制にして、購入者のバックグラウンドチェックを行う、という政策を大統領令で実施するようです。どちらも、幾度と無く提案されてきましたが実現してこなかった変更です。

銃規制とNRA

銃器が規制されている日本から来た僕としては、この政策に反対する理由が理解できないのですが、現実に二大政党の片翼、共和党に反対されて銃規制を強化する法案は廃案になってきました。反対する圧力団体(ロビー)は全米ライフル協会(NRA)で、

  1. 規制をしても犯罪者は何とかして手に入れる
  2. 自衛のために銃は必要
  3. 憲法修正第2条(セカンド・アメンダント)で武装する権利が認められている

という3点が主な反対理由になっています。確かに、カリフォルニア州サンバーナディーノのテロ事件やヨーロッパでの多くのテロ事件(参考:『パリ同時多発テロを受け、シャルリー・エブドが風刺画掲載』、『フランス高速鉄道でアメリカ人がテロリスト鎮圧』、『アメリカでシリア難民受け入れ拒否が拡がる』)のような事件は、銃規制されたとしても減らないと思われます。

ただ、アメリカで問題になっている銃犯罪の多くは、偶発的だったり、計画的だったとしても銃器の入手ができなければ計画が進められず、減少する類のものだと感じます。

オバマ大統領の発表

オバマ大統領が涙を流している部分の映像がCNNから公開されています。

Emotional Obama calls for 'sense of urgency' to fight gun violence(CNN.com)

オバマ米大統領は5日、ホワイトハウスからのテレビ演説で、議会の承認を必要としない大統領令による新たな銃規制強化策を発表した。また、銃支持派の候補者に投票しないよう国民に呼び掛けた。
新たな規制では、オンラインや展示会などで銃を販売する業者にも免許取得を義務付けるほか、銃購入希望者の身元調査を拡大する。
大統領は、任期中に現在の銃規制法が変更されるとは考えていないと明言した上で、11月の次期大統領選挙までの期間は銃規制を争点とするために全力を尽くす、と誓った。
また、米憲法修正第2条に定められる武器所有の権利は、祈りを捧げ、平和に集い、生活を営むための権利との調和を保つ必要があると述べた。
大統領は演説の途中、2012年にコネティカット州の小学校で起きた銃乱射事件の犠牲者に言及し、涙を流す場面もあった。
大統領は来週12日の一般教書演説でも銃暴力を取り上げる予定。
出典:『オバマ氏が演説で涙、大統領令で銃規制強化へ』(ロイター)

オバマ大統領は、大統領に当選する前は名門のシカゴ大学で憲法学を教えていました。憲法修正第2条に抵触しないようにするとのことです。

それにしても、ロイターの記事にあるように、新しい銃規制が発表されることがわかってから、銃器メーカーの株価が軒並み上昇しているというのは皮肉です。

ホワイトハウスが銃規制強化策を発表した4日以降、銃販売が増加するとの期待感から銃器メーカーのスミス・アンド・ウェッソン・ホールディング(SWHC.O)とスターム・ルガー(RGR.N)の株価が上昇。5日にはスミス・アンド・ウェッソンは11.1%高、スターム・ルガーは6.8%高で取引を終えた。
出典:同ロイター記事

短期的な駆け込み需要を見込んでいるのでしょうか?

共和党の議員たちは、この政策に反対すると続々と表明しています。

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