たぶん人生で一番多く歌った、聞いた曲の一つが「誕生日の歌」だと思います。「ハッピーバースデートゥーユー♪」「ハッピーバスデー、ディア・何某さーん♪」というあの曲です。

この、「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」の著作権がなくなったというニュースがありました。

元は「おはようみんな」 

「Happy Birthday to You」として良く知られている曲は、もともと1893年にアメリカ・ケンタッキー州のMildred HillとPatty Hillの姉妹が「Good Morning to All」として出版したものだそうです。

何時からか、「Good Morning」が「Happy Birthday」、「All」が「You」に変わり、今ある姿になったようです。日本でも無理やり、「お誕生日おめでとーう」と歌っていたのを思い出します。他の国でも歌詞を変えて歌われているようです。

Warner/Chappell Musicが著作権?

この1893年作曲の「Happy Birthday to You」の著作権を持っていると主張していたのが、ワーナー・チャペルミュージックで、これに反対する団体が訴訟を起こしていました。

米映画製作会社グッド・モーニング・トゥー・ユー・プロダクションズ(Good Morning to You Productions、GMTY)は、最もよく知られている英語の楽曲「ハッピーバースデー・トゥー・ユー(Happy Birthday to You)」は公有財産であり著作権の対象ではないことの確認を求め、米ニューヨーク(New York)の連邦地裁に提訴した。
 同社がこの楽曲についてのドキュメンタリーを製作していたところ、音楽出版社ワーナー・チャペル(Warner/Chappell)から音楽著作権使用料として1500ドル(約14万円)の支払いを求められ、支払いに応じなければ著作物の違法使用として1万5000ドル(約140万円)を請求すると通知されたという。
 GMTYは、ワーナー・チャペルはこの楽曲の著作権を持っていると不法に主張し、この楽曲の音楽著作権使用料として少なくとも年間200万ドル(約1億9000万円)を違法に得ているとして、これらの金を返還するよう求めている。
出典:『「ハッピーバースデー・トゥー・ユー」の著作権めぐり提訴、米映画製作会社』(AFPBB)

2013年にドキュメンタリー映画の撮影会社から著作権料を徴収しようとして訴えられていたようです。

米ロサンゼルスの連邦地裁は22日、著作権は無効とする判決を下した。「世界で最もよく歌われている英語の楽曲」(ギネスブック認定)でありながら、著作権がからむため、これまで映画やテレビドラマでは意外にもあまり歌われてこなかったが、判決では楽曲は「すでにパブリックドメイン(公有財産)である」と断定。原曲が誕生してから120年以上を経て、著作権料なしで、晴れて大声で公の場でも歌えるようになりそうだ。
出典:『自由に♪Happy Birthday!! 米連邦裁、ワーナー著作権認めず』(産経BIZ)

著作権を認めない判決が2015年9月に出ていました。

パブリックドメイン化

この判決に対して、2015年12月9日、ワーナー・チャペル側が正式にパブリック・ドメイン(著作権なし)とすることに合意したそうです。

Once the settlement is finalized, the song will be in the public domain, the source said. That means it will be free for all to use without fear of a lawsuit.
出典:『Settlement over 'Happy Birthday' copyright puts song in public domain』(Reuters)

それにしても、1893年に出版されたということはかの有名なネズミよりも少し古いのですが、どうして著作権が発生しえたのか良くわかりません。記事によると、Hill姉妹の出版社からワーナーが曲の権利を買い取ったことになっていたそうです。

ただ、曲自体は120年前のもので、Mildred Hill氏は1916年没、Patty Hill氏は1946年没です。アメリカの著作権法では、(法改正で延長され続けるために)著作権がゾンビ状態で何時までも切れません。切れていなくても不思議ではないのですが、今回の場合は「Happy Birthday to You」の作曲者は不詳であるためにHill姉妹の出版社に著作権がなかったと言う判断が下ったようです。(さらに、曲自体の著作権は切れているようです)

TPPが合意されたので、アメリカも他の国に倣って著作権を延長し続けることがないと良いのですが・・・・。日本の著作物は著作権切れして自由に使えるのに、アメリカのものは切れないのは不公平ですよね・・・。

「パブリック」だけれど、注意点

「Happy Birthday to You」の曲と英語の原歌詞はパブリック・ドメインに移行しました。

が、日本語の歌・歌詞はおそらく著作権切れしていません。有名なものは、2009年没の丘 灯至夫(おか としお)氏によるものだそうです。

(たぶん)英語の歌詞を自分で翻訳して曲につければ大丈夫だと思われますが、もともと単純なので同じになってしまうと危なそうです・・・。

また、演奏会の音源や楽譜はパブリック・ドメインではなく、著作権があります。いろいろと面倒ですね。 

 

最初に書いたように、僕自身、今までで一番多く聞いた曲だと思うのですが、英語の歌詞にしても日本語の歌詞にしても、いつも居心地がよくありません。名前を入れるときにたとえば「山田 一郎」の場合、

  • やまだくーん
  • いちろーくーん
  • やーまー
  • やまいちー
  • やまちゃーん
  • ・・・・・

などなど、、、いつも居心地が悪く感じてしまいます。アメリカで外国人のお祝いで歌っているときは、問題が全くないのですが、日本人に対してだと、気づくと名前を誰も呼ばずにそこだけ聞こえなくなったり、しませんか?

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