警察の規制線(今回の事件とは関係ありません)

全米住みたい街ランキングや全米住みやすい町ランキングの常連、ミネソタ州ミネアポリスで2015年11月15日未明に黒人青年のJamar Clarkさんが2人の警察官に射殺される事件がありました。

その日から始まった抗議運動が1週間経った22日にも続いているようです。

2015年は同じような事件が多くあり、ここのサイトで取り上げただけでも、ダラス郊外(ヒスパニック)ノースチャールストン(黒人)ボルチモア(黒人)がありました。

ミネソタ州ミネアポリス

ミネソタ州はカナダとの国境にある州で、シカゴのあるイリノイ州から北西に少し(車で7時間くらい)行くとあります。

北のほうなので寒く、11月23日からの1週間の天気予報を見ると北海道旭川市よりも少し寒い気温です。とても寒い場所なのですが、人気の都市ランキングでいつも上位に名前が挙がります。2015年2月の外務省海外安全情報で名指しされた世界最大のショッピングモールがある街でもあります。

ミネアポリスでの警察官による黒人男性射殺事件

2015年11月14日土曜日の深夜(15日午前1時前)に2人の警察官によって24歳の黒人青年Jamar Clarkさんが射殺されました。アメリカでは、警察官による暴力的な逮捕が最近たびたび問題になっていますが、被害にあっているのは少ない例外を除いて黒人です。

アメリカでは警察官に少し抵抗する素振りを見せると非常に危険です。日本で警察官によって射殺される人はとても少なく2003年奈良県が最後かもしれません。人を襲っている猟犬(紀州犬)を警察官が射撃してもニュースになるくらいなので、非常に稀です。

どこかの掲示板に、警察官に道で遇ったら「できるだけSweetに対応して、一刻も早く離れる」のが良いとアドバイスされていました。

アメリカでは、警察官に人が殺されてもニュースにほとんどなりません。ミネアポリスの事件で抗議活動が起こっているのは、目撃者が「射殺されたJamar Clarkさんは後手に手錠を掛けられ拘束されていた」と証言しているからです。抗議活動をしている人たちはその証言を信じています。

一方、警察官側は「Jamar Clarkさんに抵抗され、銃を奪われた」と主張していますが目撃証言は他にもあり、「射殺した後、救急隊を待っている間に警官が近寄り手錠を外した」と。

真っ向から対立していますが、目撃者の撮った映像や監視カメラなどの映像は「目撃者の証言を妨げないために」数週間後に公表されるらしいです。最近は警察官にボディカメラの取り付けを義務付ける動きが広がっていて、ミネアポリスでも2014年から試験されています。今回の事件では、警官たちのボディカメラも警察車両のカメラの映像もない、ことになっています。Jamar Clarkさんの犯罪歴は明らかにされていて、ファーガソンの事件やボルチモアの事件と似ています。

警官の出動理由

Jamar Clarkさんのガールフレンドの家から、Jamar Clarkさんがドメスティック・バイオレンスをしたと通報があり、駆けつけたようです。目撃者がいるので、事件があったのは屋外かなとも思うのですが、調べた限りではわかりませんでした。

屋内だったら、通報者のガールフレンドか、(居れば)その家族かルームメイトによる目撃証言ということになります。

Jamar Clarkさん

24歳の、大学を目指していた青年で、両親と14人の兄弟をよく気にしていた人だったと家族や友人が言っているようです。

一方で、警察によって犯罪歴が明らかにされています。

But police union representatives point to Clark's criminal history as proof that he was a bad actor, and they contend he was reaching for an officer's gun when he was shot. Beyond the domestic assault call alleging Clark had hurt his girlfriend that brought police to the North Minneapolis neighborhood, he spent three years in and out of prison for a robbery conviction. More recently, he was on probation for threatening to burn down an ex-girlfriend's house after a bitter breakup and was awaiting trial for a July arrest for fleeing police in a high-speed chase.
出典:『Jamar Clark's troubled life - and death』(TwinCities.com)

事件のニュース

時系列で書かれたニュース『Day 8 of protests at 4th Precinct: What we know』(Kare:ミネアポリスのニュース)がありました。解説された記事『Jamar Clark: 5 Fast Facts You Need to Know』(Heavy.com)もありますが、いまいち意味がわかりませんでした。

目撃者の証言が正しいのか、警察官の主張が正しいのか、映像か録音でも見なければわかりません。2015年4月のノースチャールストンの事件のときは目撃者が警察に不信感を抱いて大手ニュースメディアに情報提供したことで騒ぎが収束しました。2014年のファーガソンの事件では、警察がいち早く強盗に遭った商店の監視カメラ映像を公開していましたので、今回は公開すると警察に不都合なのかもしれません。

抗議を主導しているのは、Black Lives Matterという市民団体で全米で活動しており、共和党のドナルド・トランプ氏に非難されたりもしています。主張している黒人の犠牲者数が間違いだというような指摘があります。

今後の展開

Jamar Clarkさんの葬儀が11月25日に行われる予定になっています。午前10時から弔問が始まり、正午から午後1時にかけて葬儀が行われるようです。地図を見るとかなり周りが広いので、用がなければ近づかないほうが良いかもしれません。(上記もしくは下記のKareに出ています。)

Black Lives Matterは、抗議運動を継続すると発表しています。(参考:『Clark funeral set, protests continue』Kare)

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