バチカン市国のローマ教皇、フランシスコ教皇が、2010年にチリで起こった落盤事故で2ヶ月間にわたって坑道内に閉じ込められた炭坑夫を見舞ったというニュースがありました。

フランシスコ教皇以前はローマ教皇のニュースはそれほどなかった上、前任のベネディクト16世が退任する前は児童虐待のニュースが主だったので、非常に大きな変化を感じます。

チリの炭坑夫と面会

2010年の事件なので、「そんなこともあったね」と思う事件ですが、日本でも大きく報道されていたので、聞くとと思い出す人も多いと思います。(僕もです)

コピアポ鉱山落盤事故

2010年8月5日にチリ共和国で起こった落盤事故です。33名の炭坑労働者が落盤で道がなくなり閉じ込められましたが、10月13日(69日後)に全員が救出されたという奇跡的な事故です。

本が出たり、映画が製作されたりしています。

2015年、この事故をモデルとした映画『THE 33』が8月6日にチリで公開された。監督はパトリシア・リゲン、脚本はホセ・リベーラ、主演はアントニオ・バンデラスが務め、映画ランキング初登場第1位を記録し、チリの映画のオープニング興行成績としては歴代2位を記録した
出典:『コピアポ鉱山落盤事故』(ウィキペディア 最終更新 2015/10/13 20:39)

映画「THE 33」がちょうどチリで公開された後だそうです。

フランシス教皇が面会

フランシス教皇が面会したのは、2015年10月14日です。教皇がチリ共和国を訪問したのではなく、映画「THE 33」を宣伝するためにローマを訪問していた炭坑夫たちに面会したようです。(画像はアメリカ訪問時のものです)

The Pope gave each of the miners a blessed rosary.
According to film distributor Warner Bros. Pictures, which is also owned by CNN's parent company Time Warner, the miners gave the Pope a helmet signed by each of the miners and an enlarged framed message.
Another photo shows miner Jorge Galleguillos presenting the Pope with a small box containing rocks from the mine.
出典:『Pope Francis meets Chilean miners five years after rescue』(CNN)

映画はワーナーブラザーズから配給されるそうです。日本では2016年公開ですが、きっと大々的に売り出されるのでしょう。見てみたい映画です。

フランシスコ教皇

フランシスコ教皇は、いろいろと異例ずくめのローマ教皇です。2013年3月13日、第266代ローマ教皇に就任しました。

日本語のウィキペディア(最終更新 2015/9/27 12:28)を参考にすると、

  • 600年ぶりに生前退任したベネディクト16世の後任
  • 自称が教皇ではなく、「ローマ司教」
  • 同性愛者をある程度認める史上初めての発言(訂正されました:『ローマ法王庁、同性愛への肯定的見解を修正 保守派から反発』CNN.co.jp)
  • アメリカとキューバの歴史的和解を取り持った
  • 足洗式という儀式で、史上初めて女性・異教徒の足を洗った
  • ナイトクラブで用心棒をしていた過去を告白した

目に付くだけでもこれだけの新しいことがありました。行動的で、かつ、日本のニュースでも多く取り上げられるような行動が多いです。

最近では、アメリカも訪問されており、死刑執行前の死刑囚に助命嘆願をしたり、ヒラリー・クリントン氏の環境への取り組みに言及したり、いろいろな活動がメディアに取り上げられています。

教皇?法王?

バチカン市国に本拠地を構えるカトリック教会の最高指導者です。

一般的にはカトリック教会のローマ司教にして全世界のカトリック教徒の精神的指導者であるローマ教皇を指す。教皇の地位は「教皇位」、あるいは「教皇座」と呼ばれる。また、教皇の権威のことを「聖座」、「使徒座」ということもある。現在の教皇はフランシスコ(第266代)。
日本語では「ローマ法王」と表記されることもあるが、日本のカトリック教会の中央団体であるカトリック中央協議会は「ローマ教皇」の表記を推奨している(後述)。なお、退位した教皇の称号は名誉教皇(名誉法王とも)という。
出典:『教皇』(ウィキペディア 最終更新 2015/9/25 16:52)

ウィキペディアにも書かれていますが、日本のカトリック教会によると、

以前はたしかに、日本のカトリック教会の中でも混用されていました。そこで日本の司教団は、1981年2月のヨハネ・パウロ2世の来日を機会に、「ローマ教皇」に統一することにしました。「教える」という字のほうが、教皇の職務をよく表わすからです。
その時以来、たびたびマスコミ各社に「ローマ教皇という名称を使ってください」とお願いしていますが、残念ながら実現していません。
出典:『「ローマ法王」と「ローマ教皇」、どちらが正しい?』(カトリック中央協議会)

だそうで、教皇の方が望ましいようです。

ただ、同ページによると日本政府によるバチカン市国の呼称は、ローマ法王庁だそうです。これは混乱します。

 日本とバチカン(ローマ法王庁、つまりローマ教皇庁)が外交関係を樹立した当時の定訳は「法王」だったため、ローマ教皇庁がその名称で日本政府に申請。そのまま「法王庁大使館」になりました。日本政府に登録した国名は、実際に政変が起きて国名が変わるなどしない限り、変更できないのだそうです。
 こうしていまでも「法王」と「教皇」が混用されているのです。
出典:同カトリック中央協議会ページ

最近、政変などで国名が変わらなくても、呼称が変えられた例があったではないか(「グルジア」を「ジョージア」に改めた)と思いますが、かなり長い間働きかけて実現したものだと読んだ気がしますので、現実的には厳しいのかもしれません。

December 2017
Mo Tu We Th Fr Sa Su
27 28 29 30 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

ログイン(DISQUS/Facebook/Twitter/Google)なしでもコメントでき、その場合管理人の承認後表示されます。