CNNのクルーが搭乗した米軍機に中国海軍が警告を出す映像が2015年5月20日公開され、元CIA長官代行(副長官)のマイケル・モレル(Michael Morell)氏が「the confrontation indicates there is "absolutely" a risk of the U.S. and China going to war sometime in the future.」と警告しています。

米軍が南シナ海偵察

The Chinese navy issued warnings eight times as a U.S. surveillance plane on Wednesday swooped over islands that Beijing is using to extend its zone of influence.

This is the first time the Pentagon has declassified video of China's building activity and audio of Chinese challenges of a U.S. aircraft.
出典:『Exclusive: China warns U.S. surveillance plane』(CNN.com)

北京の中国政府が南シナ海で領有を主張している地域の島を米軍の偵察・対潜機が偵察している様子が、CNNによって公開されました。元CIA副長官のマイケル・モレル氏がCNNに対して、将来米中間に戦争が起こる危険が「本当に」(absolutely)あると言っているそうです。

この島では、中国軍によって島の拡張と基地化が進められていて、島の様子や米軍機への警告の様子が公開されるのは始めてのことだそうです。リンク先のCNNでは映像が出ていて、CNNの記者が最新鋭のP8-Aポセイドンに乗り込む様子などや、島をめぐる状況なども解説されています。日本よりもアメリカのほうがずっと遠いのに、日本のニュースよりも詳しいです。

南シナ海のスプラトリー諸島

映像に映っている島は、フィリピンに近く地図上で中国本土からだいぶ離れた位置にあるスプラトリー諸島(南沙諸島)で、2000エーカー(8平方キロ)に拡張され基地のようになっているそうです。

 

フィリピンと争っている地域

2015年5月17日のニュースに出ていました。

フィリピンが、南シナ海のスプラトリー(中国名・南沙)諸島で大規模な埋め立てを進める中国に対抗し、周辺の軍事施設の増強を急いでいる。
出典:『フィリピン、南シナ海での中国の岩礁埋め立てに対抗本腰 滑走路や港の機能を強化』(産経ニュース)

 

 

南沙諸島の続報

自衛隊へのレーザー照射を思い出しましたが、公開されたのは音声警告で、だいぶ違う話ですね。米軍にはさすがにレーザー照射したりは、しないでしょうね。

時事通信にこのニュースと関連記事がいくつか出ています。(以下、時事ドットコムの記事です)

アメリカのニュースではそれほど扱われていません。CNNは当事者的な記事なので、別のニュース記事も張っておきます。

The U.S. and most of the 10 members of the Association of Southeast Asian Nations (ASEAN) want a halt to the projects, which they suspect are aimed at building islands and other land features over which China can claim sovereignty and base military assets.
The U.S. says it takes no position on the sovereignty claims but insists they must be negotiated. Washington also says ensuring maritime safety and access is a U.S. national security priority.
China is also at odds with Japan over ownership of a group of uninhabited islands in the East China Sea that are controlled by Tokyo but also claimed by Beijing, leading to increased activity by Chinese planes and ships in the area, which lies between Taiwan and Okinawa.
Both sides have accused the other of operating dangerously, prompting fears of an incident such as the 2001 collision between a Chinese fighter jet and a U.S. surveillance plane in which the Chinese pilot was killed and the American crew detained on China's Hainan island.
出典:『US warns China not to challenge military flights over South China Sea』(FOX News)

少しだけ尖閣諸島(英語名:Pinnacle Islands)の話も出ています。南沙諸島(スプラトリー諸島)に関しても、日本の尖閣諸島と同じように米国は基本的には中立の立場のようです。

2001年に衝突していたことがあったとは知りませんでした。

 

環球時報の論説

2015年5月25日(日本時間)にロイター通信が、環球時報の論説に「米国との戦争」について言及した論説を載せたようです。

「もし、中国が(建設)活動を停止すべきというのが米国の主張ならば、南シナ海での米中戦争は避けられない」とし「対立の程度は、世間一般で『摩擦』と評価されるよりも深刻になる」と述べた。
中国国営メディアの論説は必ずしも政府の政策方針を示すものではないが、政府の意向を反映しているとみなされる場合もある。
出典:『米が主張撤回しなければ戦争も、中国国営紙が南シナ海問題で警告』(ロイター)

環球時報は、中国共産党の機関紙「人民日報」の国際版だそうです。英語版「Global Times」も発行されていますが、該当の論説は検索能力の限界か、英訳されていないのか、見つかりませんでした。環球時報は、尖閣諸島問題でも

2013年11月29日、環球時報は中国の東シナ海での防空識別圏設定をめぐり、「戦闘の目標を日本に絞るべき」とする社説を掲載した。その中で、「今後、最も直接的な戦いは日本との間で起きるだろう」「われわれは日本を圧倒することに集中し、」「日本の戦闘機が中国の防空識別圏に進入すれば、われわれの戦闘機も日本の防空識別圏に進入する。敵に後れをとるわけではなく、中国空軍の自らのタイミングでしかるべき方法をとる。米ソ冷戦時代のようなし烈な空中戦が行われるだろう。中国軍は訓練し、強化し、事態に備えなければならない」「中国には持久力があり、自信と忍耐力がある。中国にはどう対応すべきか、日本に思い知らせてやるのだ」
出典:『環球時報』(ウィキペディア 最終更新 2015/5/2 09:41)

 と似たようなことを書いたことがあります。

August 2017
Mo Tu We Th Fr Sa Su
31 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 1 2 3

ログイン(DISQUS/Facebook/Twitter/Google)なしでもコメントでき、その場合管理人の承認後表示されます。